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ブランディングの企画書に必要な項目や作成時のポイントとは

ブランディングの企画書

売上や利益を増やすため、企業や商品のブランディングを実施しようと考えているものの、どのように企画を進めていくか悩んでいる担当者様も多いのではないでしょうか。
このようなときに有効な方法が、ブランディングを実施するための企画書の作成です。

この記事では、ブランディングの企画書に必要な項目や作成時のポイントを紹介します。
ブランディングの実施を検討している担当者様は、ぜひ参考にしてみてください。

ブランディングの企画書を作成する目的

そもそも、ブランディングを実施するために企画書は必ずしも必要なものなのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、必ずしも必要なものではありませんが、作成することをおすすめします。
なぜなら、ブランディングの効果は定量的に測りづらいため、実施するにあたって社員にしっかりとした説明を行う必要があるからです。
そのために効果的な手段が、企画書の作成なのです。

ブランディングの企画書の種類

ブランディングの企画書は1つにまとめるのではなく、2種類に分けて作成すると効果的です。

以下に、それぞれの種類について解説します。

種類①ブランディング戦略自体の概要資料

まず、メインとなる自社のブランディングに関する企画書を作成する前に、ブランディング戦略自体の概要資料を作成しておいたほうがよいでしょう。
ブランディング戦略自体の概要資料とは、そもそもブランディングとはどういうものなのかを説明するための資料です。

社内には、ブランディングがどういうものなのかを明確に理解できていない社員がいることも考えられます。
そのため、メインの企画書を作成する前に、まずはブランディングがどのようなものかを示す資料を作成して、説明を行うことをおすすめします。

こちらの記事では、ブランディングという言葉について解説しています。
ブランディングについての資料作成の際に、ぜひ参考にしてください。

【関連記事】ブランディングという言葉の意味と使い方とは

種類②自社のブランディングに関する企画書

ブランディングを進めるうえでメインとなる資料が、自社のブランディングに関する企画書です。

この企画書では、自社がブランディングを実施する意義を明確に示したうえで、具体的な戦略を盛り込みます。
主な項目は「ブランディングの必要性と目的」「顧客や競合の調査結果」「効果測定の仕方」などです。

ブランディングの企画書で記載する5つの項目

ブランディングの企画書を作成するにあたって、どのような項目が必要なのでしょうか。

以下に、記載したい項目を5つ紹介します。

項目①ブランディングの必要性と目的

はじめに記載したい項目は「ブランディングの必要性と目的」です。

ブランディングを実施したほうがよいと判断した背景には、何かしらの理由があるでしょう。
実施する理由を説明しなければ、説明する相手に納得感を与えられないのでしっかりと記載することが大切です。

項目②顧客や競合の調査結果

「ブランディングの必要性と目的」のあとには「顧客や競合の調査結果」をまとめておきましょう。

「顧客や競合の調査結果」は、主に3C分析と呼ばれる分析方法で調査できます。
3C分析とは、顧客(Customer)・競合(Competitor)・自社(Company)の3つの観点で分析する方法です。
3C分析で調査する具体的な内容は以下のとおりです。

3C分析で調査する内容

  • 顧客分析:業界の状況や顧客ニーズなどを分析
  • 競合分析:競合他社の売上や市場シェア、製品・サービスの強み・弱みなどを分析
  • 自社分析:自社の経営資源や技術力、組織力などを分析

3C分析のほかにも、PEST分析やSWOT分析といった分析方法があります。
できる限り詳細に調査し、説得力のある内容を資料に盛り込むようにしましょう。

項目③ブランドコンセプト・ストーリー

次に、「ブランドコンセプト・ストーリー」を記載します。

ブランドコンセプトではブランドを立ちあげることで、何を伝えたいのかを明確にします。
ブランドにどのような価値を付けるか、そしてターゲットユーザーにどんなイメージを持ってもらいたいかを考えましょう。

一方で、ブランドストーリーではブランドを作りあげるに至った背景や、ブランドに込めた想いなどを示します。
ユーザーに対してブランドストーリーを伝えることで、購入の後押しとなる共感を与えられるようにすることが目的です。

項目④ブランディングの実施後の在り方

「ブランドコンセプト・ストーリー」を決めたら、ブランディングを実施したあとに自社がどうなっていたいかをまとめましょう。

ブランディングの実施後の在り方をはっきりとさせておかないと、軸がぶれて失敗してしまうおそれがあります。
実施後に自社が業界のなかでどのくらいの立ち位置に立っているのか、そして売上がどれくらい伸びているのかなどの予測を可能な範囲で立てておきましょう。

項目⑤効果測定の仕方

最後に、効果測定の仕方をはっきりとさせておきましょう。
ブランディングは成果が目に見えにくいので、効果測定の仕方を明確にしておかないと効果がどれだけあったのかがわかりません。

効果測定の仕方としては、アンケートの実施やWeb上での露出度の調査が挙げられます。
アンケートではメルマガやWeb広告などを利用して、ブランドの認知度や好感度を検証することが可能です。
Web上での露出度はTwitterをはじめとするSNSを見て、自社のブランドに関する投稿がどれだけあるかを確かめられます。

そのほかにも効果測定の仕方はいくつかあるので、効果測定の仕方を明確にしておくことが大切です。

こちらの記事では、ブランディングの効果測定の指標を含めてブランディングの効果について解説しています。
効果測定方法についてお悩みの方は、ぜひご覧ください。

【関連記事】ブランディングの実施で得られる5つの効果と測定の際の指標

ブランディングの企画書を作成するうえでの2つのポイント

ここからは、ブランディングの企画書を作成するうえでのポイントを2つ紹介します。

ポイント①初期設計を綿密に行う

ポイントの1つは、初期設計を綿密に行うことです。

ブランディングはすぐに効果が出るものではありません。
そのため、初期設計を間違えると途中で軌道修正を行わなくてはならず、効果が出るまでの期間も長くなってしまいます。

だからこそ初期設計を綿密に行う必要があり、途中で軌道修正を行わずに済むようにしておく必要があります。

こちらの記事では、ブランディングの各ステップについて詳しく紹介しています。
初期設計を行う際に、ぜひ参考にしてください。

【関連記事】ブランディングを実施する手法をステップごとに徹底解説

ポイント②プレゼンテーションを行わなくても伝わるようにする

プレゼンテーションを行わなくても、意図が伝わるように企画書を作成することもポイントです。

ブランディングは実施しても定量的な効果が見えにくいため、企画書を作成しても簡単に実施できるものではありません。
また、企画書のプレゼンテーションを行える機会があればよいのですが、場合よっては機会を設けてもらえず、企画書に目を通してもらうだけの可能性もあります。

そのため、企画書を読むだけで実施する必要性を伝えられるとよいでしょう。
しっかりと意図を理解してもらうためにも、伝わりやすいような企画書の作成を心がけることが求められます。

ブランディングの基本とは

こちらの記事では、ブランディングの基本を詳しく解説しています。
概要や目的をわかりやすくまとめていますので、あわせてぜひご覧ください。

【関連記事】ブランディングの基本とは?概要や目的をわかりやすく解説

ブランディングの企画書では実施する意義を明確にすることが重要

いかがでしたでしょうか。

ブランディングの効果は目に見えづらいので、実施に否定的な社員もいるかもしれません。
実施する意義を社員に理解してもらうためには、企画書をしっかりと作成して説明する必要があります。

また、効果が出るまでには時間がかかるので、初期設計を間違えて軌道修正をするという事態を避けたいところです。
そのためにも、初期設計をしっかりと行ったうえで企画書を作成するよう心がけましょう。

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