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無限の無形資産!デザイン開発に力を入れ強い成長力を身に着ける

無限の無形資産!デザイン開発に力を入れて強い成長力を身に着ける

企業活動は、目に見えるもの、手に取れる資産だけで行われているわけではありません。
消費者や提供される商品やサービスでは認知できないものの、背後にはたくさんの目に見えないものが存在しているのです。

これを無形資産と呼びます。

具体的には、業務を効率よく正確に行うためのITシステムや、企業が持つノウハウ、営業担当者が行うコミュニケーション、現場で働くスタッフの技術や資格といったものを挙げることができます。特に、IT技術が革新的なサービスを生み出すようになって、表に出てこないものや物理的に触れないものの重要性が増しています。こうしたことから、無形資産を強く意識することで、より質の優れた商品やサービスを提供できるようになることが分かります。

そのため、長期的な観点から見ると、企業としても無形資産への投資をしていくのはとても大事です。

投資と言うと、多くの場合設備を新たに購入したり、広告費を上げたりするといった目に見えるものに注力しがちです。しかし、こうした有形資産は短期的には業績アップや効率の上昇をもたらすものの、効果が限定されがちです。しかし、無形資産はすぐには直接的な効果が見えないこともありますが、長期的にはずっと安定したメリットを生み出します。企業そのもののブランド価値を高めることにもつながりますので、より経営力の高い企業へと成長する助けともなります。さらに、無形資産が充実している企業は、新しい製品やサービスを開発する力が強く、競合会社に勝てる商品を提供している傾向が強いです。こうしたことから、成長を継続的に続ける企業となることを目指しているのであれば、経営者は無形資産への投資ということも、真剣に考えるべきなのです。

この無形資産には実にたくさんのものが含まれますが、特に重要度が高いものとしてデザイン開発があります。

デザインの完成品自体は目に見えるものですが、その制作過程にある考え方や、デザインを生み出す力といったものは無形資産として企業で活用されています。企業活動において利益を増したり、ユーザーからの信頼を高めたりするために役立つものとして、どんな企業でも重視したい分野でもあります。そのメリットとしては、業績アップを見込めます。たとえば内容は同じ商品であっても、パッケージを変更したりユーザーの心に訴えるマーケティングをしたりすることで、大きな売り上げ増が期待できるからです。

こうしたメリットは、無形資産が持つ独特の特徴と関係があります。

無形資産は、強いシナジー効果を持てるという特徴です。シナジー効果というのは、他のものと組み合わせることで、通常よりも高い効果を生み出すものと言えます。たとえば、特定の層にしか購入されていなかった商品に、形状やパッケージデザインの変更を加えることで、新しい層にも購入が広がったり今までとは違う使い方をしたりするユーザーが増えていくといった形です。特に、デザインを変更することで、新しい使い方やメリットが生まれたというケースは多く見られ、低コストで強い競争力を生み出すことができます。デザイン開発はこうしたメリットをもたらしますので、積極的に資金や労力を注ぐだけの価値があると言えます。

【関連記事】ブランディングデザインが、デザイン経営の軸に。

デザイン開発のプロセスを明確にする

デザイン開発のプロセスを明確にすることで、これから無形資産への投資を高めたい企業も効率よく改善を図れます。デザイン開発においては、事前の分析と検討が重要な位置を占めます。具体的には、商品やサービス、そしてマーケットの特徴を分析して、どこが強調ポイントなのかを見分けます。単に商品情報のデータを羅列するのではなく、強みをシンプルに切り取ることが分析のコツです。こうすることで、初めてその商品に接するユーザーも一見しただけで魅力や特徴をつかめるようになるからです。

このように外部に対するコミュニケーション手段(無形価値)を考える際には、初めてその商品に接するユーザーにとっての価値とは何か?価格や機能以外の無形価値は何かを明確にすることや、その価値を感じてもらう確率を上げるには誰をメインターゲットとするのか?などもデザイン開発では欠かせない検討要素となります。同じジャンルの商品でも、誰に使ってほしいかによって訴求ポイントが大きく変わるからです。そして、誰にという点に加えて、どんな使い方をしてもらうかも考えるべき要素です。たとえば、お菓子一つ取ってみても、毎日気軽につまんでもらえることを目指すか、たまにご褒美としてとか、贈答用に使ってもらうかによって、かなりターゲットが変わってきます。こうした点が分かると、デザインの方向性も決まってきます。

商品やサービスによっては、ライバルとの比較をするのも大事な分析ポイントです。商品そのものに差を付けづらいこともありますので、その場合は他の点で違いを強調する戦略に切り替えるといった考え方ができます。よく見られる例としては、商品自体の良さということではなく、開発に携わったスタッフの思いや苦労、実際に利用した消費者の口コミなどを強調するといったやり方があります。自社のブランド価値を高め、ライバルとの差をつけるというのもデザイン開発の大事な要素ですし、これも長期的に見て優れた無形資産となるわけです。

そして、もう一つ企業が強い成長力を身に着けるために必要なのが「内なる想い」パーパス、社内に目を向ける力です。やはり、無形資産の源泉となるのは「発信する人の想い」であり、社内コミュニケーションであり、チーム力です。私たち「あめとつち株式会社」が得意とするブランディングやデザイン経営においても、この「インターナル(internal)」といううちなる力をどう高めていくかという考え方や、無形の資産に「気づける力」は、どの企業の成長戦略にも欠かせません。単にデザイン開発という枠に留めず、外部に対するアウトプットとセットで考える必要があります。

チーム力を高めることで得られる企業のメリット

デザイン経営においては、ユーザーに対して視覚的にアピールできるVI開発だけを行うわけではありません。

社内向けのデザイン経営戦略もあります。

チーム力の強化や向上も、その一つと言えるでしょう。チーム力というのは組織力とも呼ばれていて、一言で言えば、社員が一丸となって一つの目標へ進むというエネルギーのことだと定義できます。チーム力は社員一人一人のモチベーションとおおきな関係があります。そのため、外部から目で確認することはできませんし、数値化してデータ分析することも難しいものです。このチーム力を高めるためには、どんなデザイン経営を行うのが良いのでしょうか?

デザイン経営における「チーム力向上」という目標を達成するためには、最初に、チーム力についての意味を正しく理解する必要があります。チーム力とはチームの力のことですが、そもそもチームとは何なのでしょうか?チームはグループとか集団だとイメージする人は多いのですが、チームはグループとは大きく異なります。チームとは、共通する目標や目的を持った人たちが作り出す集団だからです。同じ目標や目的があるため、そこにはコミュニケーションが生まれますし、生産的な会話や協働しようという意思が存在します。

これが、チームの大きな特徴です。

このチームが持つエネルギーを、チーム力と呼びます。チーム力を高めることは、デザイン経営においては強い組織を作り出す手段としても活用できます。そのため、企業のデザイン経営を行う際には、最終的には強い組織を作ることを目標としながらも、チーム力や組織力をアップすることを目的とする事が多いです。

チーム力を高めることによって得られる「強い組織」には、具体的にどんな特徴があるのでしょうか?

強い組織は、経営者の意図が社員全員に伝わりやすく、社員のモチベーションにつながりやすいという特徴があります。規模が大きな企業になると、トップの意志やメッセージが社員全員に伝わることは、簡単ではありません。しかし強い組織なら社内ネットワークやコミュニケーション網が正常に稼働しているので、お互いを共有しやすい土壌があるのです。

それでは、強くない組織、つまり弱い組織は、どんな特徴があるのでしょうか?外部から見ると、強い組織も弱い組織も、企業という組織として機能しているように見えるでしょう。しかし内部の意思伝達ネットワークを見ると、チーム力がない組織では、社員の目標や目的が統一されていないことが多いです。トップの意志が社員へ伝わりづらかったり、反映されないために社員がばらばらの方向を向いている傾向があります。その結果、企業としての統率が取れず、売り上げにもマイナスの影響が出てしまいます。

チーム力を高めることによって、社員が一枚岩として機能できる組織へと近づけます。

企業にとってはたくさんのメリットも?

チーム力を高めた結果、企業にとってはたくさんのメリットが期待できます。

1つ目は、多様化する事業環境に対して、対応できるフレキシブルさを手に入れることができます。事業環境は時代の流れによって常に変わり続けているだけでなく、多様化が進んでいます。

どんな企業でも、環境が変化し続けている中では、将来を確実に予測することは難しいでしょう。

昨今では、ビジネスはVUCA時代を迎えたとも言われています。VUCAというのは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、そしてAmbiguity(曖昧性)のことです。VUCAが進む中で、企業という組織が一つの方向へ前進し続けるためには、社員が一丸となって進む機動力、つまり強いチーム力が必要不可欠です。

2つ目のメリットは、社員の働き方の多様化に対して対応しやすいという点が挙げられます。

働き方改革によって、企業で働く人たちの働き方が多様化しています。
これまではアルバイトや副業が認められなかった人でも、副業ができるようになれば、収入アップが期待できるでしょう。
リモートワークで通勤時間が無くなれば、その時間を別のことに充てられます。

企業にとっては、働き方改革によって、社員を物理的に拘束することが難しくなった他、企業の生産性の管理をすることも難しくなっています。社員のモチベーションや働き方が、より大きく企業利益に影響を与えやすくなったと言えるでしょう。

組織に強いチーム力があれば、社員がリモートワークをしても、高い生産性を維持しやすい職場環境を継続できます。今後さらに進むと予想されている働き方の多様化に対しても、企業として対応しやすくなることは、言うまでもありません。

デザイン経営においてチーム力を強化することは、企業利益に好影響があるだけでなく、今後の社会環境の変動にも対応しやすくなるというメリットが期待できます。従業員エンゲージメントを高めながら、多方向からチーム力アップの戦略を行いたいものです。


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