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ユーザーからの共感を呼ぶ戦略「ストーリー開発」

ユーザーからの共感を呼ぶ戦略「ストーリー開発」

ブランド開発においては、その背景にブランドが誕生したきっかけなど、ストーリーが存在することが多いものです。こうしたストーリーは、ユーザーにブランドを理解してもらえるきっかけとなるだけでなく、共感してもらえたり、ブランドを応援しようというモチベーションを高めるなど、たくさんの効果が期待できます。消費者の中には、商品の価格と付随している機能によって商品を選ぶ人はたくさんいます。しかし、それだけではありません。ブランドの背景にあるストーリーと自分と関連づけることができたり、親しみを感じることができれば、競合他社ではなく、自社のブランドを選んでくれる可能性が期待できます。そのため、近年のブランド開発においてはストーリー開発を行う企業が増えており、大企業から小売り業まで、100のブランドがあれば、100のストーリーがあると言っても過言ではありません。

それでは、ストーリー開発はどのように始めたら良いのでしょうか?まず最初に、「どうしてなのか?」を自身に問いかけることから始めましょう。どうしてこのブランドが存在しているのか、このブランドは世界に向けて何を発信したいのか、このブランドの原動力となっているものは何なのか、という点を一つ一つ考えることによって、ストーリーのフレームをイメージしやすくなります。これらの疑問の多くは、ブランドの立ち上げ時にCI開発として行っていることが多い作業です。ストーリー開発においても、ブランドを立ち上げた時のきっかけや想いを思い出すことで、ブランドコンセプトに合ったストーリー開発ができるでしょう。

多くの商品やサービスでは、「市場を探しても、欲しいものが見つからなかった。だから自分で作ろうと考えた。」というストーリーの流れとなっています。ありきたりのストーリーというイメージはありますが、これは古今東西を問わず、新しいブランドや商品が誕生するきっかけとなることが多いものです。そのため、自社のストーリー開発が同じような流れになっても、それほど危惧する必要はありません。ストーリー開発においては、自社の商品やコンセプトと合っているかどうか、そしてユーザーから共感を得られるかどうかが、最も重要な課題です。ドラマチックなストーリーだったり、感動的なストーリーである必要はありません。

ストーリーのフレームができたら、次はマーケティングしたい商品についても理解度を高め、ストーリーの中に自然に盛り込む作業を行います。

どんなに感動的なストーリーでも、商品との関連性がなければ、ストーリーだけが独り歩きしてしまい、商品やサービスの売上アップという効果には直結しないかもしれません。
そうならないためには、商品への理解を深め、市場における商品の立ち位置を把握し、ユーザーからの期待やニーズにこたえられるストーリー開発を行いましょう。

例えば、ハンドバッグというカテゴリーに分類される商品でも、「ハイエンドなブランド商品」なのか、それともファストファッションのように「リーズナブルな点がセールスポイント」の商品なのかによって、マーケティングの方法も変わります。それに、ターゲット層のユーザーからの期待も違うでしょう。その点を理解することが、ストーリー開発の上でもとても大切です。

またストーリー開発においては、購入してくれる消費者についても、深く理解する必要があります。商品やサービスを販売する場合には、必ずターゲット層がいますので、そのターゲット層の心理にうまく訴求できるストーリー開発の方が、商品やサービスの売上に直結することは、言うまでもありません。

消費者を理解するということは、ストーリー開発によって消費者からの理解や共感を得るということです。これを目標として、ターゲット層に向けて語り掛けるようなストーリーを構成するのです。その際には、「成人男性」「主婦層」といったざっくりとしたターゲット分類だけでなく、ペルソナを設定するなど、より具体的なターゲット層を絞り込む作業も効果的です。例えばハンドバッグのブランディングにおいても、「20代でプライベートと仕事の両立を楽しみながら働く独身女性」をターゲットにしているのか、それとも「40代で子育てが一段落し、母親から女性としての生き方を考え始めた主婦層の女性」をターゲットにしているかでは、ブランディング戦略は大きく変わるでしょう。女性という大きな枠をターゲットにするのではなく、より限定的な消費者層へ訴求できるブランド展開したほうが、長期的にはユーザーからの共感が高まり、マーケティング効果も出やすくなります。目の前にいる一人のターゲットに対して、1対1で商品の良さをアピールする、というイメージでストーリー開発を行うのがおすすめです。

ストーリー開発は、多くの企業がブランド開発の際に行っています。ユーザーからの共感を得られることを目標に、ブランドコンセプトに合ったストーリーを開発しましょう。

あめとつち株式会社は、ブランディングデザインによる企業成長のサポートをしている会社です。
デザインからマーケティングまで幅広い観点から課題解決を行っておりますので、お困りごとがある際にはぜひ私たちにご相談ください。

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