企業や事業を取り巻く環境は、時間とともに変化します。
事業の成長や市場の変化、経営者の交代、事業承継、事業再編などをきっかけに、これまで築いてきたブランドと、現在の企業の姿にずれが生まれることがあります。そうした変化に合わせて、企業や事業が持つ価値を改めて整理し、これから目指す姿に合わせてブランドを再構築する取り組みが「リブランディング」です。
リブランディングは、単にロゴやWebサイトなどのデザインを新しくすることではありません。これまで培ってきた価値のうち、何を残し、何を変えるのかを見極めながら、企業の考え方から伝え方までを整えていくことが重要です。
本記事では、リブランディングの意味や目的、必要になるタイミング、具体的な進め方について解説します。
リブランディングとは
リブランディングとは、すでに存在する企業や事業のブランドを見直し、現在の環境やこれから目指す姿に合わせて再構築することです。
企業には、創業以来培ってきた理念や文化、技術、実績、顧客との関係、社会からの信頼など、長い時間をかけて形成されてきた価値があります。一方で、企業が成長し、事業や組織、市場、顧客が変化すると、これまでのブランドでは現在の企業価値や将来像を十分に表現できなくなることがあります。
リブランディングでは、既存のブランドをすべて新しくするのではなく、これまで培ってきた価値を見つめ直し、継承すべきものと変えるべきものを整理します。そのうえで、企業理念やブランドメッセージ、ロゴ、Webサイト、会社案内など、社内外へ企業の価値を伝えるさまざまな要素へ反映していきます。
企業がリブランディングを行う目的
リブランディングの目的は、単に企業や商品の印象を新しくすることではありません。
企業や事業の現在地を見直し、これまで培ってきた価値と、これから目指す姿を整理することで、企業としての考え方と社内外からの認識を整えていくことにあります。
①企業や事業の価値を改めて整理する
企業が長く活動していると、事業やサービスが増え、創業時には明確だった強みや特徴が見えにくくなることがあります。これまでの歴史や実績、顧客から評価されてきた理由、技術や企業文化などを改めて整理することで、自社が持つ本来の価値を再確認します。
②市場における自社の立ち位置を見直す
市場環境や競合、顧客の価値観は変化します。創業時には明確だった違いが分かりにくくなったり、新しい競合やサービスが登場したりすることで、自社の立ち位置が変わることもあります。現在の市場において、自社がどのような価値を提供し、どのような存在として選ばれるのかを改めて整理します。
③企業としての考え方と、社内外からの認識を整える
企業が成長すると、経営者、社員、顧客、取引先など、それぞれが持つ企業への認識にずれが生じることがあります。企業が大切にする考え方や目指す姿を明確にし、言葉やデザイン、コミュニケーションへ一貫して反映することで、社内外に伝わる企業像を整えていきます。
リブランディングが必要になるタイミング
リブランディングを検討するタイミングは、売上や認知度が低下したときだけではありません。
むしろ企業そのものに大きな変化が起こったときに、これまでのブランドと現在の企業の姿にずれが生まれやすくなります。
1.企業や事業が成長したとき
創業時から事業規模が拡大したり、新しい事業やサービスが増えたりすると、現在の企業像と、これまで使用してきたロゴやWebサイト、メッセージなどが合わなくなることがあります。
2.事業承継・経営者交代を迎えたとき
事業承継や経営者交代は、企業がこれまで培ってきたものを継承しながら、次の時代へ進む大きな節目です。新しくすることだけを目的とせず、企業の歴史や文化、信頼のうち何を受け継ぎ、何を変えていくのかを整理することが重要です。
3.事業再編やM&Aなどで企業のあり方が変わったとき
事業の統合や再編、M&Aなどによって企業の構造が変化すると、従来の企業ブランドでは新しい事業内容や組織を十分に表現できなくなる場合があります。
4.周年など企業の節目を迎えたとき
創業10周年、20周年、50周年などの節目は、これまでの歩みを振り返るだけでなく、これからの企業像を考える機会にもなります。周年をきっかけに理念やブランドを見直し、次の時代へ向けた企業の姿を明確にすることもリブランディングの一つです。
5.企業が目指す姿と現在のイメージにずれが生じたとき
企業として目指す方向は変化しているのに、Webサイトや会社案内、ロゴ、営業資料などが以前の企業像のままでは、新しい価値が十分に伝わりません。現在の企業活動と、社外から見える企業イメージにずれが生じている場合も、ブランドを見直すタイミングです。
6.市場や顧客が変化したとき
市場環境や顧客の価値観が変化すれば、これまで支持されてきたブランドの伝え方が合わなくなることがあります。自社の価値そのものを変える必要があるのか、伝え方を変えるべきなのかを見極めながらブランドを見直します。
リブランディングでは何を変えるのか
リブランディングの対象は、ロゴやWebサイトなどのデザインだけではありません。
企業が抱えている課題や、これから目指す姿によって、見直す範囲は異なります。
・企業理念や企業としての考え方
・事業・サービスの価値
・ブランドコンセプト
・ブランドメッセージ
・社名・事業名・サービス名
・ロゴ・色・書体などのデザイン
・Webサイト
・会社案内・営業資料
・採用・広報などのコミュニケーション
すべてを一度に変更する必要はありません。現在の課題を整理したうえで、必要な範囲を見極めることが大切です。
ブランド全体の支援
企業や事業そのものの価値から整理する場合には、ブランド開発として企業の考え方からコミュニケーションまでを体系的に見直していきます。
あめとつちのブランド開発
リブランディングで大切なのは、何を残し、何を変えるか
リブランディングというと、「新しくすること」に意識が向きがちです。しかし、長く続いてきた企業には、顧客からの信頼、企業文化、技術、歴史、社員に受け継がれてきた考え方など、簡単にはつくることのできない価値があります。それらをすべて否定して新しくすることが、必ずしも企業にとって良いリブランディングとは限りません。
大切なのは、これまで培ってきた価値を見つめ直し、これからも残すべきものと、未来に向けて変えるべきものを見極めることです。過去から受け継いだ価値と、これから目指す企業の姿をつなぐ。そのためにブランドを再構築することが、リブランディングの重要な役割です。
リブランディングの進め方
1. 現在の企業・事業を整理する
歴史、事業、顧客、組織、競争環境、現在のブランドなどを整理します。
2. これまで培ってきた価値を見つける
顧客から評価されてきた理由、強み、技術、文化、信頼など、企業が蓄積してきた価値を確認します。
3. これから目指す姿を明確にする
今後どのような企業・事業を目指すのかを整理します。
4. 残すものと変えるものを決める
既存ブランドのすべてを変えるのではなく、継承するものと再構築するものを判断します。
5. 言葉やデザインとして具体化する
必要に応じて、企業理念、ブランドメッセージ、名称、ロゴ、デザインなどへ落とし込みます。
6. 企業活動へ展開する
Webサイト、会社案内、営業資料、採用、広報など、企業とステークホルダーが接するさまざまな場面へ展開します。
ロゴやWebサイトを変えるだけでは、リブランディングにならない
ロゴやWebサイトの刷新は、リブランディングを具体化する重要な手段の一つです。
一方で、企業として何を伝えるのかが整理されていない状態でデザインだけを変更しても、企業の本質的な課題が解決しないことがあります。
企業理念やブランドの方向性がすでに明確な場合には、ロゴやWebサイトなど必要な制作物だけを刷新する方法もあります。
一方、何を表現すべきかから見直す必要がある場合には、企業や事業の価値を整理するところから取り組むことが重要です。
ロゴデザイン
企業やブランドの方向性が決まっており、ロゴの制作・刷新をご検討の場合は、ロゴデザインについてご覧ください。
ロゴデザイン
ブランド開発・デザイン事例
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企業の変化に合わせたブランドの見直しをご検討の方へ
あめとつちでは、企業や事業がこれまで培ってきた価値を整理し、これから目指す姿に合わせたブランドの再構築を支援しています。
事業承継や経営者交代、企業成長、事業再編、周年などをきっかけとしたブランドの見直しから、ロゴやWebサイトなど具体的なクリエイティブの刷新まで、企業の状況や課題に応じて必要な支援をご提案します。
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