激しい企業間競争を勝ち抜くために必要なことはなんでしょうか?
「商品の性能」「広告戦略」「営業力」といったこともすべて大切なことですが、これらと同様に大切なことが「ブランディングデザイン」です。
ブランディングデザインは、ユーザーや消費者に自社が提供するサービスや製品を選んでもらい、企業が永続的に繁栄していくために欠かせません。
一方で、重要度が高いにもかかわらず、詳しい内容について理解が進んでいるとは言えないのが現状です。
そこで今回は、そもそもブランディングデザインとは何か、得られる効果、実際にデザインを作成する際の手順とコツについて紹介します。
ブランディングデザインとは
ブランディングデザインとは、企業が構築したいブランドイメージを可視化するためのデザイン全般のことをいいます。
ブランドをイメージさせるカラーから、ロゴ、商品のパッケージはもちろん、打ち出す広告やコーポレートサイトなど、あらゆる部分のデザインが該当します。
こちらの記事では、ブランディングという言葉について解説しています。
ブランディングについてより知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
【関連記事】ブランディングという言葉の意味と使い方とは
ブランディングデザインの目的
企業が掲げるブランドイメージを可視化し、ターゲットとなる人へ視覚的に伝えることがブランディングデザインの目的です。
ブランディングデザインを通して、ユーザーに自社がどのような会社であるのかを認知してもらうことで、「このデザインといえば◯◯」「この会社の商品なら安心」といった信頼感と安心感を醸成できます。
そして、信頼感と安心感が顧客のファン化を促し、リピート購買へと繋がります。
リピート購買が増加するほどに会社の売上は安定するため、伸びた売上から、人材や設備への投資も可能となり、事業拡大にも繋げられるでしょう。
上記のように企業にとってブランディングデザインは、とても重要なことだと言えます。
こちらの記事では、ブランディングデザインのなかでもロゴの重要性について解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
【関連記事】ブランディングにおけるロゴの重要性とは?役割や制作の方法まで解説!
ブランディングデザインが網羅する範囲
ブランディングデザインが網羅する範囲は広く、冒頭でも述べたとおり、企業が掲げるブランドイメージのカラーやロゴ、広告、コーポレートサイトなど多岐に渡ります。
それらを表現するものとして、グラフィックや空間のデザイン、広告、Webサイト、商品パッケージなどのデザインが挙げられます。
どんな商品やサービスであったとしても、ユーザーがまず目にするのはデザインです。
そのデザインが、企業のブランドイメージをユーザーに想起させ、購買へと繋がります。
仮に、ブランディングデザインに好印象が生まれないと、どれだけいい製品やサービスであったとしても購買に繋がらない可能性もあります。
ブランディングデザインがもたらす効果
ブランディングデザインがもたらす効果として、「固定客の獲得」「広告宣伝費の削減」「他社との差別化」が挙げられます。
まず、ブランドイメージが構築されることで、ターゲットのファン化を促進し「固定客の獲得」に繋がりやすくなります。
固定客が獲得できると、認知度をゼロから構築する必要がなくなります。つまり、必要以上に広告を出稿することもなくなり、その結果「広告宣伝費を削減」できるでしょう。
そして、一度ブランドイメージを作り上げることができれば、競合となる他社との差別化となります。オンリーワンの企業としての地位を確立できるため、業界の中でも優位に立てるようになるでしょう。
こちらの記事では、ブランディングによる効果について詳しく紹介していますので、こちらもあわせてご覧ください。
【関連記事】ブランディングの実施で得られる5つの効果と測定の際の指標
ブランディングデザインと単純なデザインの違い
ブランディングデザインは、ブランドがコンセプトとして掲げていることを具体的に色や形として視覚化することで、イメージを伝えることを目的としています。
企業が掲げるコンセプトイメージに基づき、世界観を統一したデザインを構築することで、ブランドが表現したいニュアンスや雰囲気を表現できます。
一方で、単純なデザインとは、ブランドについて伝えることではなく、ユーザーの課題を解決することに重きを置くことを第一の目的としています。
上記がブランディングデザインと単純なデザインの違いです。
ブランディングデザインを行う際の流れ
では、具体的にブランディングデザインはどのように創出すればいいのでしょうか。
大まかな流れについて解説します。
流れ①コンセプトを決める
まずは、企業として構築したいブランドのコンセプトを定めます。
自社のプロダクトやサービスはどのような価値をユーザーに提供できるのか、世の中にどのような影響を与えられるのか、どのような人に使って欲しいのか・喜んで欲しいのか、といったことを深堀りすることでコンセプトを明確にできます。
流れ②キーワードを言語化する
コンセプトが固まったら、次はブランドを表すキーワードを言語化しましょう。
言語化することは、ユーザーはもちろんのこと自社内でブランドイメージを共有するためにも重要な作業です。
キーワードがしっかり言語化されていることで、イメージのギャップを埋め、実際のデザインへと繋がります。
流れ③デザインの創出
次に視覚的にブランドイメージを伝えていくために、デザインを創出していきます。
安心感、かっこよさ、洗練された、高級感、などキーワードを体現できるデザインにしていきましょう。
出来上がったブランディングデザインは、WEBサイト、広告、ロゴ、パッケージなど、あらゆる場面で使用されます。
そのため、デザイン創出の際に気をつけるべきは統一感を出すことです。
どのような場面でデザインを使用することになったとしても、ブランドイメージの世界観を損なうようなデザインにならないように注意しましょう。
ブランディングデザインを行うコツ
企業のコンセプトや世界観を視覚的に表現するブランディングデザインですが、簡単につくりだせるわけではありません。
最後に、ブランディングデザインを創出する際に役立つコツについてお伝えします。
こちらの記事では、ブランディングに欠かせないブランド戦略について、成功例、失敗例を交えて紹介しています。
ブランディングデザインのコツと一緒に押さえることで成功に近づけると思いますので、ぜひご覧ください。
【関連記事】ブランディングで重要なブランド戦略の概要や手順を解説
コツ①デザインを統一する
先ほども述べましたが、ブランディングデザインを使用する場面は多岐に渡ります。
ブランドイメージを体現するカラーが仮に青だとした場合、コーポレートサイトのカラーと、パッケージのカラーも青で統一するようにしましょう。
そうすることで、ブランディングデザイン全体に統一感が生まれ、ユーザーの頭にも残りやすくなり、青=自社というイメージが生まれやすくなります。
コツ②画像やテキストだけにこだわらない
ブランドのコンセプトやイメージを画像、もしくはテキストだけでユーザーに伝えることは簡単ではありません。
そこで、画像やテキストだけで伝えようとするのではなく、SNS運用や動画を活用していくことをおすすめします。
画像やテキストだけでは伝え漏れしてしまうことでも、SNSと動画をうまく活用することで、より伝えられる情報が広がるだけでなく、ターゲットとするユーザーとの接点を増やすことも可能となるでしょう。
会社のイメージ向上にブランディングデザインは欠かせない
ブランディングデザインは自社のイメージ向上に直結します。
簡単に構築できるものではありませんが、ブランドイメージを作り上げることができれば、「固定客の獲得」「広告宣伝費の削減」「他社との差別化」といったことを実現できます。
まずは今回紹介したブランディングデザインの構築の流れに沿って、具現化してみましょう。
あめとつち株式会社は、ブランディングデザインによる企業成長のサポートをしている会社です。
デザインからマーケティングまで幅広い観点から課題解決を行っておりますので、お困りごとがある際にはぜひ私たちにご相談ください。