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ブランドの売上を左右する販促物のデザイン性と選定方法

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商品やサービスのブランディングでは、注目されがちなオンライン施策だけではなく、
「リアル施策」いわゆるオフライン領域でも多くの販促物がデザインをうまく取り入れながら、マーケティングの効果を発揮しています。

その範囲は広く、現在も多くのブランドが効果を実感しているものとして、ポスターやチラシ、POPやキャンペーングッズ、ノベルティなど様々なものがあります。単に店頭や街頭に掲示するだけのものもあれば、消費者にプレゼントしたり商品とセットで渡したりするものも見られます。こうした販促グッズはブランドのイメージを創ると共に、購買意欲を高めるためのものですので、デザインの良しあしによって売れ行きが変わってくることもあります。

それだけに「どんなデザインやコンセプトで開発するのか?」というのは、真剣に考えるべきものとなります。

もう失敗しない!販促物のデザインとは?

まず、実際にデザイン制作に入る前に、いくつかの点を明確にしておくことで失敗を防げます。まず、販促の目的です。新商品の発売に合わせたものであれば、認知度アップや新規顧客の獲得といった目的がメインになるはずです。一方でロングセラー商品であれば、リピーターの確保を重視することが多いです。さらには、単純に売上を伸ばすことや、イベントなどへの参加者の数を増やすことなども目的として設定されることがあります。どのようなものであれ、目的をはっきりさせることなしにデザイン制作に入ってしまうと、単なる商品アピールになってしまって、成果に結びつきにくい結果に終わります。デザイン制作の段階でも、目的の絞り込みがないと情報の詰込みが起こりがちで、何を伝えたいのかが分からない仕上がりになってしまいます。

次に、商品そのものについての分析をしておくことです。これは商品開発部や営業から情報提供してもらうことで、詳細を確認できます。ただし、概要をデータで知るということではなく、商品の価値や利用するメリット、従来製品との違いなどアピールできるポイントを知ることが重要です。特にどんな点に注意して開発をしたのか、どこを改良したのかなどを確認してみます。その上で、顧客が購入することで得られるメリットを考えます。それによって、重点的に伝える内容が変わってきますし、従来製品との違いも見せやすくなります。さらに、これは次のポイントとなるターゲットの絞り込みにも関わってきます。

ターゲットをどこにするかによっても、販促物のデザインは大きく変わってきます。たとえば、キッズ用品であっても、子ども自身に訴えかけるものとするのか、その親にアピールするのかによって、販促の仕方や強調するデザインがまったく違うものとなります。そして、制作物のタイプとの関連性も考えます。もし、ノベルティのように消費者に手渡すものであれば、それを使ってもらうことを想定して、ターゲットの年齢や嗜好などを考慮に入れた上でデザインを決めないといけません。商品自体のターゲットと、販促物のターゲットが異なることもありますので全体的な戦略を慎重に検討すべきなのです。

こうして、ある程度の方向性がつかめたら広告ツールの具体的な選定や制作に入ります。この際、事前に予算と配布、もしくは印刷数をはっきり確認しておくことが重要です。というのも、ポスターなどの印刷物であれば、一枚当たりのコストはそれほどではありませんので、大量に作ることができます。しかし、グッズやノベルティの場合は、1個当たりの費用がかさみますので予算も大きくなります。こうした販促物の提供を1回だけにするのか、継続していくのかという点もありますので、販促物の内容と予算、デザイン料としてかけられる費用を計算しておきます。

その上で、販促物の種類を決めていきます。ターゲットに合わせて内容を決めるのですが、ある程度販促品として受けが良いものの法則がありますので、それを押さえておく必要があります。たとえば、日常生活で使えるものや、ちょっとしたところに飾っておけるものなのです。デザインが良くても使う場面がないものだと、受け取ってもらえない可能性が高くなります。さらに、小さめで軽いものという条件もあります。基本的に販促物を渡すのは、店舗や街頭などですので、消費者が持ち帰りやすいものにしないといけません。このように、自分たちがアピールしたい点を重視するというよりも、消費者目線でデザインや内容を考えることが成功の秘訣と言えます。

もう一つの注意点としては、著作権について何重にもチェックした上でデザインを決めるということです。販促物というのは、どうしても既存のロゴやキャラクターなどと類似してしまうことがあり、トラブルの原因になりやすいです。もちろん、デザイナーが意図的にするわけではないにしても、制作段階で必ず細かなチェックをしておくことが求められます。明確に著作権侵害というレベルではないにしても、何かに似ているとか、不快なものを連想させるというだけでも、悪い評判を生んでしまうこともありますので、いろいろな観点からのチェックは欠かせません。せっかく作ったデザインが原因で炎上してしまったり、ブランドのイメージが落ちてしまうことがないように気を付けましょう。

デザイン選びが成功のカギ!?

どんなデザインを選ぶかが成功のカギを握ります。販促物が消費者の心に響くかどうかは、ブランド戦略と整合性が取れているかに大きく依存します。

以下、販促物のデザインを選ぶ際のポイントを簡単に紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1. ブランドイメージとの一致

まず、販促物のデザインはブランドイメージと一致していることが重要です。ブランドの色、ロゴ、フォントなどをしっかりと反映させ、統一感を持たせましょう。これにより、消費者は視覚的にブランドを認識しやすくなり、信頼感を与えることができます。

2. 目を引くようなデザイン性

販促物は消費者の目を引かなければ意味がありません。デザインにおいては、色使いやレイアウト、イラストなどを工夫し、視覚的にインパクトを与えることが大切です。ただし、過度に派手なデザインは逆効果になることもあるため、バランスを考えた配色やデザインが求められます。

3. 世界観を意識したメッセージ性

販促物は単なる装飾品ではありません。ブランドのメッセージを簡潔かつ効果的に伝えることが必要です。コピーやキャッチフレーズは、消費者に対して明確な利益を伝え、購買意欲を喚起するものでなければなりません。例えば、セールや新商品の情報を強調することで、消費者に行動を促すことができます。

4. ターゲットを意識したデザイン

ターゲット層によってデザインのアプローチは異なります。若年層をターゲットにする場合は、モダンでスタイリッシュなデザインが効果的です。一方、年齢層が高い消費者をターゲットにする場合は、落ち着いたデザインが好まれることがあります。ターゲット層を意識してデザインすることが、販促物の効果を最大化するポイントです。

5. 実用性とデザインのバランス

販促物は「持ち帰りやすさ」「使いやすさ」など、実用的な面も重要です。例えば、エコバッグやメモ帳などの販促物は、デザインだけでなく、使い勝手の良さも消費者に喜ばれる要素となります。デザインと実用性を両立させることで、消費者にとって価値あるものとなり、ブランドへの好感度を高めることができます。

まとめ

販促物のデザインはブランドの認知度を高め、売上にも大きな影響を与えます。ブランドイメージに合った、目を引き、メッセージ性があり、ターゲットに適したデザインを選ぶことが成功のカギとなります。デザインと実用性のバランスを考え、消費者にとって価値のある販促物を提供することが、ブランドの成長に繋がるのです。

 

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