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まだ間に合う!「新規事業×SDGs」のブランディングとは?

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ちょうど10年前の「2015年に国連が提唱したSDGs」これまで多くの企業が事業戦略の中の取り入れ、
ブランド力をアップさせることに成功するとともに消費者側の認知や意識の変化も良い方向に定着しつつあります。

しかし、まだまだ「実際の企業活動の中で取り組もう」としても、
「具体的に何をしたら良いか分からない」というケースやご相談が多いのも事実です。

このSDGs、つまり「持続可能な開発目標」は、
様々な分野に及び、政府機関だけでなく民間企業が取り組むべき課題についても具体的に取り上げています。

国連が提唱した中には、様々な目標とターゲットがありますが、
ジャンルによっては、フードロスであったり二酸化炭素の排出量を減らすといったものや、目標が明確なものもあります。
しかし、他業種の、特に中小企業だとなかなかこうした取り組みを始めるのは簡単ではなりません。

もちろん、それぞれの業界で特に重視する目標というのは異なります。

しかし、取り組む手法や姿勢というのは、どの目標であっても共通するものがあります。
その一つが、デザイン思考を持つということです。

SDGsにおいては、企業や政府だけが努力をするのではなく、すべての人が何らかの形で貢献することが求められています。
そして、それをビジネスの中に取り込む形で実現していきます。

そのためには、取り組みが視覚化されていくことが重要になってきます。

その点、デザイン思考では、ユーザーの体験や感情を意識して、経験を共有することで価値を生み出すことを大事にします。
そして、消費者目線に立って課題を発見し、その解決策を商品やサービスという形で提示することが重視されます。
このやり方を、SDGsへの取り組みにいかすわけです。

新規事業とSDGsの関係性を明確にデザインする

近年、企業経営においてもステークホルダーとの関係性を良好に保つことが重視されるようになってきています。
そこで、このSDGsへの取り組みを多くの人へ知ってもらうためには、ブランドとの関係性を明確なデザインで伝えていくことが大切です。

たとえば、運送業を営んでいる企業が、配送車を電動車や水素カーに変更したとしても、それを顧客に分かってもらえなければSDGsの推進は中途半端なものとなってしまいます。そこで、車体にエネルギー転換をしたことを示すデザインを施したり、CMで明確にしたりすることができます。それに加えて、ストーリー性を加えるということが、デザイン思考を形にする上では重要な意味を持ちます。そのエネルギー転換によって、どんなことが成し遂げられるのか、それによって消費者や地域の人たちがどんな変化を感じるかを、やはり明確なデザインで伝えていくわけです。こうすることで、消費者はSDGsの取り組みを疑似体験することができて、価値を見出せるようになります。

SDGsとデザインの関係は他の分野でもつながっています。多くの人にとってSDGsとは分かっているようで、ぼんやりとしたイメージしかなかったり、実際に個人として取り組むところまでは行かなかったりするものです。そこで、デザインの力を借りて、深い理解を与えるように助けられます。デザインの力は、難しいものをシンプルに分かりやすく伝えられるという面があります。そのため、日本で大きな課題となっているフードロスなど、個人が行える分野を誰でも分かるようなスタイルで示すことで、この活動を支えられます。その手法はデザイナーのセンスによるものではありますが、課題を切り取り本質だけを強調するといった、引き算のデザインをするのが基本となります。それは、短いキャッチコピーや簡単なイラスト、一つのシーンを切り取った写真などで表現できるかもしれません。こうしたシンプルで的を突いたデザインによって、より分かりやすく、しかも心に残るメッセージを伝えられるのです。

SDGsは企業も率先して取り組み、事業モデルの中に取り込むことで推進していくという考えです。そのため、自社の商品やサービスと、SDGsについての取り組みを組み合わせてマーケティングすることも重要です。企業は社会的な責任を持つ組織ですので、単に消費者に受けの良い商品を提供すればよいということではなく、SDGsのような社会貢献をすることも求められているわけです。そして、こうした姿勢を打ち出すことで、消費者からの印象を良いものにできますし、ブランド価値を高めることにも貢献します。こうしたことからも、デザインの力を有効活用して、マーケティングとSDGsへの取り組みを意味のあるものとしていきたいものです。

この点、SDGsというと大企業が行っているというイメージを払しょくするのは大事です。SDGsへの取り組みは高く評価されますし、メディアにおける露出が高くなる傾向もあります。さらに、従来では見られなかった視点での商品開発ができるというメリットも持っています。こうしたことから、むしろ中小企業が取り組むことによって、大きなメリットを得られる分野であると言えます。中小企業は一つの地域の中で営業活動をしていることも多いです。そこで、それぞれの地域特有の課題を見つけて、それをビジネスとして解決策を提示することによって、自社の強みを発信できます。SDGsは社会問題の解決というのが基本原則となっていますので、地域密着型の中小企業の取り組みこそが、より重要な働きかけとなるのです。そして、この取り組みをSDGsという観点から、商品開発やマーケティングに生かすことでより強い発信力を生み出せるようになります。

さらに、社会課題の解決に貢献するビジネスモデルは、投資家やパートナーからの信頼を得やすくなります。特に、脱炭素化やプラスチック削減、地域活性化など、具体的な取り組みを示すことで、持続可能な企業としての評価が高まります。

新規事業×SDGsで未来を創る!デザイン活用の成功戦略

新規事業でSDGsに取り組む際は、自社の強みや市場ニーズを分析し、どの目標に貢献できるかを明確にすることが重要です。小さな取り組みからでも始めることで、長期的な成長と社会貢献の両立が可能になります。

そして、SDGsの取り組みを効果的に伝えるため、予算の少ない中小企業やスタートアップのブランディングにおいてもデザインの活用が欠かせません。視覚的にわかりやすく、共感を呼ぶデザインは、メッセージの伝達力を大きく高めます。例えば、パッケージデザインに環境配慮の要素を取り入れることで、商品の価値を直感的に伝えることができます。また、ブランドサイトや広報資料でSDGsへの取り組みを魅力的に表現することで、消費者や取引先への信頼感が高まります。

デザインは単なる見た目の美しさだけでなく、企業の理念や価値観を視覚的に伝える重要な役割を担っています。特に、インフォグラフィックスやアイコンを活用することで、複雑な情報もわかりやすく整理され、受け手にスムーズに伝わります。このような工夫により、企業のSDGsへの姿勢がより明確に伝わり、ブランドイメージの向上にもつながります。

今こそ、未来志向の事業展開を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しましょう。デザインの力を最大限に活かし、SDGsへの取り組みを積極的に発信することで、より多くの人々と価値を共有できる企業を目指しましょう。

【まとめ】
持続可能な開発目標(SDGs)は、企業の成長と社会的責任を両立させる新たなビジネスチャンスを提供しています。特に新規事業においては、SDGsを事業戦略に組み込むことで、差別化やブランド価値の向上が期待できます。まだ間に合う今こそ、SDGsを積極的に取り入れる絶好のタイミングです。

そして、目標に沿った商品やサービスの開発が顧客の共感を呼び、持続的な成長へとつながります。特に小規模事業者やスタートアップなどが行うSDGsへの取り組みは、成長と社会的責任の両立を実現する絶好の機会です。環境や社会課題に配慮した商品・サービスの開発を通じて、顧客の共感を得て、企業価値やブランド価値を高めます。また、デザインの力を活用することで、SDGsへの取り組みを効果的に伝え、ブランドイメージの向上や信頼獲得につながります。

今こそ、SDGsとデザインを活用した未来志向の事業展開を進め、一過性では終わらせないブランドの開発、
持続可能な社会の実現に貢献しましょう。

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