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デザインは人の未来を動かす

デザインは人の未来を動かす

2020年も残りわずかとなりました。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
今年はコロナショックをはじめとして世の中の仕組みや生活が大きく変化し、歴史の1ページを変えるような大変な年となりました。

このブログの表題「デザインは人の未来を動かす」はあめとつちが創業から掲げている大切なコンセプトになります。
“未来を動かす”というと少し大げさに聞こえるかもしれません。
私たちが考える未来とは「人の心の動きやベクトルによって作用するかたち」です。
デザインそのものにはモノやコトの本質を変えるようなチカラはありません。
しかし、デザインを施すことによって、人の心やモチベーションを少し上向きにすることができると考えています。
“病は気から”という言葉がありますが、未来のありようも社会や個々人の心のあり方から変容していきます。
いま現在は見通しもたたず、苦しい毎日を過ごされている方も多いと思います。
しかし歴史を振り返ってみると、記録が残っている中で最悪のパンデミックであるペストの大流行のあとに産業革命が起こりました。
それ以外にも歴史や社会がイノベーションを起こす前兆として、ユングが提唱したシンクロニシティがみられます。
シンクロニシティとは「意味のある偶然の一致」といわれ、遠く離れた国や地域や人の間で同様の事象が同時に発現することを指します。
今回のコロナショックは人類にとって決して好ましくない事象ですが、大きな歴史の流れで振り返ったときにはイノベーションを起こす意味のあることなのかもしれません。

また、コロナによってこれまでの技術や機能といった便利さ一辺倒の価値観から、より本質的な生活スタイルを模索する「文化」を考え、サービスに取り入れる企業が増えています。
そしてインバウンドなど世界の反応を振り返っても、日本は本来「文明(技術や機能)」より「文化」にこそポテンシャルがあるように思えます。
「文化」とは言いかえると、人と人とのコミュニケーションの作法であり、モノやコトの佇まいであるとも言えます。
これからの時代は人の心へポジティブに作用させる「文明と文化を融合させる」サービスやモノづくりにこそ可能性があるのではないでしょうか。
そのような考えから、見た目のデザインだけでなく、消費者とのコミュニケーションやリクルーティングのためにもしっかり情報が整理され、伝えるべき内容が定まった質の高いデザインが求められています。
「情報のデザイン」とは、ことばを整理して視覚的な表現とも一体化させることです。
デザインには見た目の表現だけではなく「整理」という側面があります。
多様な要件や要素を整理して上手に視覚化できるのがデザインの強みと言えます。

いま、コロナショックの下にあって各企業やサービスがそれぞれの存在意義を問われるなかで、先に記したように「文化」を意識しながら企業としての意思やブランドの世界観を見える化する必要性が急速に高まっています。
デザインには多様な企業やブランドそれぞれの個性を発見し表現してゆくチカラがあります。
それは、経営者の皆さまが自らの“個性”を信じ尊重するところから始まります。

私たちはデザインで皆さまの企業やブランドの未来を動かすための準備ができています。
年が明けて新しい気持ちになったとき、いつでもご相談ください。

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