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求人数が増加する採用パンフレットのデザインとは?

【コロナと戦う、ブランド力】その8, 求人数が増加する採用パンフレットのデザインとは?

前回までの「続、コロナと戦う、ブランド力」では、ウィズコロナ時代、アフターコロナ時代のブランド力の向上についてお伝えしてきました。そして、今回の特集記事ではそのブランド力を高めるために欠かせないデザインや経営観点からみた「ブランドアプローチ」について、全8回のレポートにまとめています。
今までのやり方や視点にとらわれず、発想の起点を切り替えることで新しい発見が生まれたり、経営の本質的な部分を見つめる良いきっかけにしていただき、皆様の今後のブランド活動にもお役立てください。

“Ame to Tsuchi, Inc. Branding Report”

中小企業が効率的に求人・採用を行うために欠かせないのが、良いデザインで作られたパンフレットです。採用パンフレットが求職者に与える影響はおそらくみなさんが想像しているよりもずっと大きく、求人・採用の成功に大きく関わります。

ここでは、訴求力のある採用パンフレットの作り方について、わかりやすくお伝えします。

採用パンフレットの役割

会社案内のパンフレットには、営業と採用目的の2種類があります。パンフレットは、「誰に訴求したいか」によって内容やデザインが大きく変わります。

それぞれで内容が異なり、営業用のパンフレットを求人で使っても、なかなか求職者の心をつかめません。良い人材を集めたいなら、求人・採用用のパンフレット作成が必要です。

採用を目的とするパンフレットには、主に3つの役割があります。

〇どのような会社なのか、理解でき親近感が持てる
〇入社して働く自分の姿がイメージできる
〇素朴な疑問が解決できる

営業目的のパンフレットはその業界に詳しいことが前提として作られていて、新卒や違う業種からの転職者が読んだとき、内容が理解できず親しみを感じられにくい側面があります。

求人・採用で使用するパンフレットは、その業界についての知識がない人やまったく違う分野で働いていた人でもどんな商品を扱うのか、どんな仕事なのかがすんなり理解でき、パンフレットを通して「どういった会社なのか」が理解できる内容になっている必要があります。

また、新卒や違う業種・職種で働いていた人は実際に働いている自分の姿がイメージできません。業種や職種がわかりやすく解説され、会社の雰囲気がわかるようなパンフレットになっていれば、入社して働く自分自身が想像できます。

そして、有給休暇や産休、残業についてなど、求職者側が聞きにくい疑問もあります。先輩インタビューやQ&Aがあると、求職者が抱えている不安や疑問を解決できます。

パンフレットを構成する内容

求人・採用を目的に作るパンフレットに掲載したい内容は以下の通りです。

〇会社の概要
〇会社の理念
〇会社の歴史
〇業界・扱っている製品やサービスについて
〇社員のプロフィール・インタビュー
〇募集要項
〇入社案内

パンフレットの誌面に掲載できる文字数は限られています。概要や理念、社史はできるだけ具体的でわかりやすい言葉でまとめましょう。

業界や扱っている製品についても、その業界を知らない人でもわかるようなやさしい内容にするのがおすすめです。

社員のプロフィールやインタビューは、中途入社の社員、産休・育休を取得した社員、2年目や3年目の若手など、さまざまなタイプの社員を紹介するのが理想です。良い話ばかりになると信ぴょう性に欠けるため、苦労したことやそこから学んだこと、その結果どう成長できたかなどのエピソードも盛り込みましょう。

採用パンフレット制作ステップ

求職者が会社への理解を深めて共感し、そこで働いている自分の姿がイメージできるパンフレットが完成すれば採用活動の第一段階は成功です。

そうなるためには、効果的なデザインや仕様のパンフフレットを作成する必要があります。求人・採用のパンフレットを作ることが決まったら、視点が偏らないよう、人事、広報、各部署の代表を含めた打ち合わせの席を設け、広く意見を聞きながら準備をすすめましょう。できればその時点からデザイナーも同席していると、デザインの視点からも早めに効果的なアドバイスができますし、それぞれの部署の担当者の思いや伝えたいことが共有できます。

求人・採用のパンフレット制作は以下のステップで行います。
(1)仕様の決定
(2)デザインやキャッチコピーを決める
(3)素材集め
(4)印刷所に依頼

まず、1枚の大きな紙に印刷して二つ折りや三つ折りで加工するのか、中とじ(雑誌と同じ製本)で本のようなパンフレットにするのか、その場合全部で何ページか、オールカラーにするのか、サイズはどうするのかなど、製本の仕様を決定します。

次にデザインやキャッチコピーを決めます。デザインはパンフレットを手に取ってもらえるか、印象付けることができるか、会社へ興味を持ってもらえるかが決まるとても重要なポイントです。

会社の個性を伝えつつ、目立つデザイン、忘れられないデザインにしたいものです。そのためにも、仕様を決定する段階からデザイナーを交え、デザイナーの意見を取り入れながらパンフレット作りをするのがおすすめです。

デザインを含めた大まかな外枠が決まったら、パンフレットに使用する写真やイラスト、文章を集めましょう。レイアウトや文字の配置、フォントなども求職者に合わせたものを選びます。不安があればデザイナーに相談し、求職者が好むもの、心を引き付けるものが何かのアドバイスを求めるようにしましょう。

パンフレット制作は、それが必要となる3カ月前には取りかかりたいもの。早め早めに準備し、万全の体勢で求人・採用活動をスタートさせましょう。


いかがでしたか?
新たな価値創造が求められる時代には、柔軟な変化や思考を変えながらチャレンジしてみることが大切です。
そして、ブランドには「完成形はなく、強いブランドは、育てるもの。」
タネをまき、水をやり、大切に育てなければ、強いブランドは生まれません。

時代が変わろうとしているこの機会だからこそ、
「ブランドの芽が絶えぬよう、戦う勇気、続ける勇気」を少しでも皆様へ届けられるよう、
中小企業をはじめ多くのブランド構築を担ってきた私たちならではの特別配信をしてまいりました。

そして、弊社が蓄積してきたノウハウをより多くの方にお届けすることで、
今まさに新たな一歩を踏み出そうとしている皆様のお力になることができれば幸いです。

最後に、いまも最前線で戦う医療従事者へ敬意を表し、
新型コロナウイルスの1日でも早い終息と皆様のご健康を心からお祈り申し上げます。

コロナ渦の「ブランド再構築やブランドの再定義」など、リ・ブランディングをお考えの皆様。
そして、「業態シフトやブランドシフト」など、新ブランドをお考えの皆様。
緊急事態宣言が解除された後も “新しい生活様式” を踏まえた早期の備えが必要です。
あめとつち株式会社ではブランディングの専門家として、皆様からのご相談を随時受け付けております。

あめとつち株式会社は、ブランディングデザインによる企業成長のサポートをしている会社です。
デザインからマーケティングまで幅広い観点から課題解決を行っておりますので、お困りごとがある際にはぜひ私たちにご相談ください。

 

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