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AIデザイナーとの共生。未来の可能性を考える

AIデザイナーとの共生。未来の可能性を考える

各分野における昨今のAIの進化は目覚ましいものがあります。
AIによって人類の生活が豊かになっていく面もあれば、
よく言われているように“AIが人の仕事を奪う”という問題も懸念されています。

具体的にAIが代替できる職業の特徴としては下記の2点が挙げられています。
○人よりもAIの方が正確にできる、作業効率が上がる
○AIが人の代わりに全てをこなせる

とくに「AIが人の代わりに全てをこなせる」という点については
ほとんどの仕事や作業において近い将来実現するのではと予想されます。

そういったことも踏まえて私たちデザイナーという職種もAIによって代替される仕事がすでに出てきています。
それが、人工知能を研究する非営利団体であるOpenAIが開発した「DALL・E」(ダリ)です。
2020年の夏頃、まるで人間が書いたような自然な文章を生成することで各方面に衝撃を与えた言語モデルのAI「GTP-3」があります。
その画像生成版として開発されたのが「DALL・E」(ダリ)になります。

従来のAIでもいわゆる“それっぽい”画像は生成するものがありました。
しかしこの「DALL・E」(ダリ)はさらに進化しており創造性する感じさせます。

下記の画像をご覧ください。

© Coral Capital, Inc.

これは「アボカドの形をした肘掛け椅子」のキーワードを元にAIが自動で生成した画像群になります。
これらの画像の中には歪なパターンも混じってはいますが、人間と同じく創造性やアイデアの一端を、確かに感じることができます。

続いて「DALL・E」(ダリ)が生成したのは次の画像です。

© Coral Capital, Inc.

これらは「ポテトチップスの袋」をキーワードにAIが生成したものです。

実際に商品化するためのデザインとして考えた場合、これらの画像群のほとんどに違和感や精度に難点がありますが、それぞれの色味やフォント、さらには袋に湾曲に沿って文字やデザインを適切に歪ませているなど人間が行う作業に近いことが反映されていることがわかります。

上記の例から「DALL・E」(ダリ)が人間の想像力に迫っていることが感じられるのは私だけでは無いはずです。少なくともアイデアフラッシュという点では現時点でもAIは人間に近い働きをしてくれそうです。

では私たちデザイナー、もとい人間はなにを仕事とすればいいのでしょうか?

それは人間にしかできない「判断」をしていくことだと考えます。

AIはどんなに優れた機能を持たせても人間の要望や欲求に対する提案が主たる仕事です。AIによる様々な提案を取捨選択し、磨き上げていくことができるのは人間です。

「決めること」は人間にしかできない仕事であり、それすらも放棄したなら本当にAIにすべての仕事を奪われるのではないでしょうか。それに伴ってこれからのデザイナーの仕事は「つくる」よりも「決める(選ぶ)」仕事が重要になってくるでしょう。この仕事はディレクションやプロデュースにも当たります。デザイナーはより物事を俯瞰して分析し、しっかりと求められるカタチへと導いていく力が求められてきます。

そしてAIの進化によって予想されるもうひとつの事象が「品質の均一化」です。パッと見た目に差異が少なくなってくる様々な商品の中で重要になってくるのが、いかに“差異化”していくかということです。“差異化”を適切に行うことができるのは人間の目であり感覚です。

最も大切なのは、新しい進化や技術、そして変化を恐れるのでなく、より良いカタチで共存・共創していくかということだと言えます。

私たちデザイナーも、AIとの新しいクリエーションを創っていく未来に期待をして、いまの仕事をより良く進めていきたいと願っています。

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