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中小企業の売上を向上させるブランディングの重要性

中小企業の売上を向上させるブランディングの重要性 【続、コロナと戦う、ブランド力】①

ウィズコロナ時代、アフターコロナ時代、新たな価値創造が求められるなか必要不可欠な戦略として注目されている「ブランド価値創造」に焦点を当てながら中小企業におけるブランド力向上のヒントを “ブランディングレポート” として全8回にわたりお届けします。

“Ame to Tsuchi, Inc. Branding Report”

中小企業においてブランディングは必要不可欠な活動です。
というのも、ブランディングを行うことで、ロイヤリティや売り上げの向上が見込めるからです。
まずはブランド力向上のヒントとして、中小企業におけるブランディングの重要性について解説していきます。

ブランディングを行い、商品やサービスが“識別”された状態を確立

「ブランディング」とはブランドを構築するための活動全般を意味します。しかし、そもそも「ブランド」とはいったい何でしょうか。ブランディングを実際に行う前にブランドの意味をしっかりと理解しておきましょう。

「ブランド」とは、一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会によると、「ある特定の商品やサービスが、消費者・顧客によって『識別されている』とき、その商品やサービスを『ブランド』と呼ぶ」と定義されています。

アメリカ・マーケティング協会では「個別の売り手もしくは売り手集団の商品やサービスを識別させ、競合他社の商品やサービスから差別化するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもの」と定義しています。

両者に共通するのは“識別”という点。つまり、ブランドとはこうまとめることができます。多数の商品やサービスがあふれるなかでも、ある商品やサービスが特定の企業によって提供されているものだと消費者や顧客に“識別”されている状態のことです。ブランディングとは、この状態を確立することを目指す活動ということができます。

ブランディングが中小企業にもたらすもの

中小企業がブランディングを行うことが重要な理由は、主に3つです。

一つ目は「ロイヤリティの向上」です。ロイヤリティとは、ざっくり言えば「消費者や顧客が特定の商品やサービスに強い愛着を持っている状態」のことを意味します。このロイヤリティが高まれば高まるほど、長期間にわたって、その企業が提供する商品やサービスを購入し続けると言われています。

このような“お得意さま”は中小企業が事業を継続していくうえで何より重要な存在で、ロイヤリティを向上させることで、売り上げのベースを確保できるようになります。

二つ目は「差別化」です。識別と差別は似ていますが、まったく意味の異なる言葉です。識別は単純に“見分ける”という意味合いである一方で、差別は“くっきりと違いが際立つ”というニュアンスです。

ブランディングにおいては識別が当初の目的として意識されますが、識別を達成した後は差別への到達を目指しましょう。差別化を図ることで、他社との違いがより明確になってくるため、消費者や顧客に認知、認識されやすくなります。差別化は価格戦略において、重要な位置づけを担っています。

最後は「優秀人材の確保」です。昨今、採用難が深刻化しています。そんななかでも、ブランディングに成功した中小企業においては、優秀な人材が自ら応募するという現象が起きています。

ブランディングを行うことで、確固とした企業イメージが出来上がり、それに賛同した優秀人材が自然と集まってきます。ブランディングは、企業活動において重要な位置を占める人材採用においても、大きなインパクトを持っているのです。

消費者や顧客目線でのブランドの重要性

ブランディングを行うことは、企業だけでなく消費者や顧客にもメリットをもたらします。

世の中に多数の商品やサービスがあふれているなかで、人々は価値あるものを購入したいと思っています。しかし、ネット社会は情報が多すぎるため、消費者や顧客が自身で商品やサービスを選択することが難しくなっています。

こうしたなかで、消費者や顧客が価値あるものを探す労力を省く一助として機能しているのがブランドです。例えばブランドの名称やロゴ、マークなどによって、「A社の商品」と容易に識別できるようになるからです。

さらにブランドは、商品の品質を保証するものとしても機能します。ここで、あなたが知っているブランドを思い浮かべてください。例えばロレックス。ロレックスといえば、高級腕時計というイメージでしょう。ロレックスであれば、高品質な腕時計であることを、消費者や顧客は自然と期待できるわけです。

このようにブランドは、消費者や顧客が、商品やサービスを購入するうえで障壁となる品質について安心感を与えるものです。

ここまでブランドの意味のほか、ブランディングの重要性を中小企業および消費者や顧客の目線から説明してきました。ここまで読み進めてくると、ブランディングの必要性が認識されてきたのではないでしょうか。

最後にぜひ覚えておいていただきたいのは、「ブランディングは独りよがりではできない」ということです。上述したように、消費者や顧客もブランドの効果を享受する対象だからです。つまり、ブランドは「消費者や顧客も巻き込んで行うもの」と言えるでしょう。

最後に、いまも最前線で戦う医療従事者への敬意を表し、「ブランドの芽が絶えぬよう、戦う勇気、続ける勇気」を少しでも皆様へ届けられることを願います。

次回、1月17日配信予定の第2回は “ブランディングの効果とメリット” についてお届けします。
どうぞお楽しみに。

コロナ渦の「ブランド再構築やブランドの再定義」など、リ・ブランディングをお考えの皆様。
そして、「業態シフトやブランドシフト」など、新ブランドをお考えの皆様。
緊急事態宣言が解除された後も “新しい生活様式” を踏まえた早期の備えが必要です。
あめとつち株式会社ではブランディングの専門家として、皆様からのご相談を随時受け付けております。

あめとつち株式会社は、ブランディングデザインによる企業成長のサポートをしている会社です。
デザインからマーケティングまで幅広い観点から課題解決を行っておりますので、お困りごとがある際にはぜひ私たちにご相談ください。

 

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