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本質を実装するパッケージデザインとは

あめとつちではロゴやパンフレット、WEBなどブランディングと並行して様々な媒体のデザインを担当させて頂いています。
そのなかでもパッケージのデザインは商品と消費者を繋ぐための重要なデザインです。

パッケージデザインをデザイナーに依頼される場合「いかに店頭や売り場で目立たせるか」をオーダーされることが多いと思います。
しかし「本当に機能しているパッケージ=売れている商品」は当たり前のように店頭や売り場、そして消費者の目線からも溶け込んでいるのです。
例えば、椅子は本来座り心地を提供するものなのでデザインは人が椅子に座るという行為に導くためにあります。
しかし、多くのデザイナーが椅子を“デザインすることを目的にしている”ことが見受けられます。
そうなると椅子が持つ本質的な座り心地の良さや座ることへ導くというデザインに課せられた本来の役目からも遠のくということが起こります。
パッケージデザインも同様で、パッケージは主役ではなく、その本質はいかにパッケージの中身へ消費者を導けるかということにあります。
ただしそのためには、商品そのものにチカラと魅力がなくてはいけないのであめとつちでは商品開発の段階から参加することも多くあります。

あなたはせっかく苦労して開発した商品が売れなくなったならばすぐに変えてしまえばいいと思われるでしょうか?
それとも定番商品として世の中に末長く残していきたいですか?
こうした問いを交えて、クライアントが商品にどのくらいの思いと熱意を込めているかを丁寧にヒアリングさせて頂きながら、ご一緒にその商品の本質と時代性にふさわしいデザインを探しながら施していきます。

一方で世の中の変化は早く、時とともに価値観も移ろっていくため、どんなに魅力的な商品であっても永遠に続くことはあり得ません。
例えば、ガムを噛むという習慣がはたして100年後にもあるでしょうか?街ゆく人々の行動を眺めてみると、ひと昔前は「〇〇しながらガムを噛んでいる人たち」もよく見られましたが、昨今多くの方はスマホに集中しているためガムを噛む機会が減ってきています。
このように、いまある前提を精査しながら、ときには疑うことも息の長いデザインを完成させるためには必要です。
また、定番と呼ばれる商品に育つためには少なくとも10年以上は必要です、しかしその間には確実に人々の生活習慣や環境も変化していくため、デザインを行う前に「未来への想像力」を働かせます。
さらに、10年続けば受け手の世代も代替わりをします。だからこそ、時代と世代が入れ替わっても耐え得る頑丈なデザインを商品にも施さないといけません。
そのためにはご依頼頂いたクライアントと一緒に、デザインだけではなくその商品が持つ将来性や潜在価値も見据えながら様々な検証とシミュレーションを行うことで“商品の根本”から開発していく必要があります。
そうすることで、より丈夫で魅力ある、その商品の本質を実装したデザインができるのです。

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