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最新のロゴは「変化する」

企業やブランドで使われるロゴは使用に際して厳密なルールが定められています。
たとえば「形を変えない」「色を変えない」「媒体に応じて決まったサイズで使う」など、レギュレーションと言われる厳格なマニュアルに沿ってロゴは使用されてきました。

しかしここ数年でデジタル媒体が広く普及したことで、上記のように印刷を前提としたレギュレーションではロゴの運用が難しくなってきました。
そこで登場してきたのが「変化するロゴ」です。
近年新しく生まれた考え方として「DI(ダイナミックアイデンティティ)」という手法があります。
これまでロゴというのは普遍的で永く使われることを前提として、「VI(ビジュアルアイデンティティ)」と言われる静的で固定されたイメージで創り上げるアプローチが主流でした。
昨今ブランドプロモーションで主流になっている動画やWEBなどではモーションロゴと言われる動きを加えたロゴが増えてきています。
そういったメディアに対応するために変化やバリエーションをロゴに加えるDIという手法が徐々に増えはじめたのです。

変化するロゴの例としていくつかご紹介します。

下記の「舞鶴赤れんがパーク」のロゴは、使用に際して長さも自由。
赤と青の組み合わせであれば、色も自由としています。


出典:舞鶴赤れんがパーク

またファッションブランドで有名なバレンシアガがありますが近年このブランドのロゴは普通にキーボードで打ちっぱなしたようなシンプルな形状へと変更されました。

その理由としてSNSなどのソーシャルコミュニケーションが普及したことによってブランドよりもユーザーの発信力が大きくなってきたためとされています。
iPhoneなどに元々入っているサンセリフ体などのフォントでブランドのことをユーザーに頻繁にアップされれば、これまで守ってきたブランドロゴよりも既成のフォントの方が消費者のイメージに残ってしまいます。
それを踏まえてバレンシアガは長年守ってきたロゴから誰でも再現できるサンセリフ体に変更してどの端末でもほぼ同じように再現されるフォントを使うことでSNSの発信に対応させるようにしたのです。
これに習って、バーバリーやセリーヌなどのブランドも一斉にユーザーの端末で再現できるようなロゴに変えはじめました。

時代に合わせてこれまでの伝統あるロゴをすぐに変更する決断というのは通常は簡単にできることではありません。
しかしそういったシビアな決断が変化の激しい現代においてデザインにも求められています。
大切なのは変化を恐れずに前向きにブランドの歩みを進めていくことではないでしょうか。

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