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中小企業の企業ブランディング手法 【続、コロナと戦う、ブランド力】③

中小企業の企業ブランディング手法【続、コロナと戦う、ブランド力】③

ウィズコロナ時代、アフターコロナ時代、新たな価値創造が求められるなか必要不可欠な戦略として注目されている「ブランド価値創造」に焦点を当てながら中小企業におけるブランド力向上のヒントを “ブランディングレポート” として全8回にわたりお届けします。

“Ame to Tsuchi, Inc. Branding Report”

ブランディングを行いたいものの、どのようにして進めるべきか、思い悩んでいる中小企業は多いものです。ブランディングは5つのプロセスを経て、そのプロセスに最適なブランディング手法を選択し、実行していくべきです。中小企業の企業ブランディング手法について解説します。

ブランディングを行う前の準備

商品・サービスのブランディングにおいては、ロイヤリティを高め、消費者や顧客から選ばれることで、価格競争などに巻き込まれにくくなるといったメリットがあります。

企業のブランディングでは、その企業イメージに賛同する優秀な人材が集まり、企業活動を支えるなどのメリットを期待することができます。

企業そのものの価値を生み出すこの「企業のブランディング」を適切に行うには、どのような手法があるのでしょうか。

まず、ブランディングのためのプロセスについて説明しておきましょう。

ブランディングは「現状把握」「ブランド定義」「ブランド戦略の立案」「ブランディングツールの開発」「ブランド運用」という5つのプロセスを通して行われます。

企業ブランディングにおいて真っ先にやるべきことは、「現状把握」です。今現在、自社はどのような立ち位置にあるのか、これを把握することができなければブランディングというゴールに向かうことは難しいからです。

「現状把握」の方法はさまざまですが、自社だけで完結させようとするのではなく、第三者の目を入れてみると思いがけない発見があるはずです。「現状把握」を行った後は「ブランド定義」のフェーズに入ります。ここではどのようなブランドが適しているのか、または目指したいのか決めていきます。このフェーズでも、自社目線に終始するのではなく、第三者の活用を考えてみてもよいでしょう。

次は「ブランド戦略の立案」です。ブランドを確立するための戦略は多種多様です。そのなかで最適な戦略を選んでいきます。

「ブランディングツールの開発」とは、ブランドを確立するための具体的な実行手法のことで、戦略からブレイクダウンして手法にまで落とし込むフェーズのことです。

最後の「ブランド運用」は文字通りブランドの運用のことです。ブランドは絶えず見直しをして、必要があれば軌道修正を行いながら確立されていくものです。「適切な運用なくしてブランディングはなし得ない」ということを覚えておきましょう。

ブランディング手法を適切に選択する

前置きが長くなりましたが、企業ブランディングの具体的な手法について解説しましょう。

具体的な手法は、上述した5つのプロセスのなかで言えば「ブランディングツールの開発」にあたります。しかし、手法にばかり目を向けるのではなく、前段階の「現状把握」「ブランド定義」「ブランド戦略の立案」についても考慮することが大切です。

ブランディングの手法は多岐にわたりますが、それぞれに共通するのは知覚を重視していることです。

例えば音楽。ドンキホーテやヨドバシカメラのようにキャッチーなミュージックを起点としてブランディングを図っている例は後を絶ちません。

また、デザインもその一例でしょう。ユニークなロゴマークは視覚に訴えるもので、人の記憶に残りやすいとされます。人間は情報の80%を視覚から得ているとされています。そのため、視覚からブランディングを行うことは合理的と言えそうです。

そしてメッセージはブランディングにおいて最も大切な要素。人は、一般的に文字で情報を与えられても十分に処理できないとされています。そんななかで、短いメッセージでどのようにして自社のことを伝えていくのかが求められています。
メッセージは一度決めると変えにくいものですが、ブランド運用を行うなかで、場合によっては適切に変更していくことが大切でしょう。

企業がブランディングに成功するには?

ここで、ブランディングに成功した中小企業の実例を2つ紹介します。

1社目は株式会社グレーブストーンです。グレーブストーンは東京土産として知られる「東京ばな奈」の製造および販売を手がける会社です。

同社では食を「官能の世界」と定義。おいしいと感じることを「官能」と表現したわけです。消費者が「官能」を感じるにはどうしたらいいのか徹底的に突き詰めていった結果、同社は現場主義にたどり着きました。その後、自社の定義する「官能」の世界を「東京ばな奈」で追求。今や「東京ばな奈」は60億円を売り上げる同社の屋台骨となっています。

2社目がトリミングなど、ペットケアビジネスを提供するアドホック株式会社(現、株式会社西武ペットケア)。同社はブランドをハード、ソフト、サービス、そして商標などのロゴを統合して扱うことでブランディングを行いました。

例えばハードにおいては自社開発の製品を装備し、ソフトにおいてはペット面接システムを設けています。サービスにおいては、割引サービスを設け、ロゴは犬の足のマークを採用し、視覚的にも統一したイメージを打ち出しています。

この事例は、企業ブランディングは特定の手法に頼るものでないことを教えてくれます。どのようにして手法をミックスさせていくのか。そこにもブランディングの手腕が問われています。

最後に、いまも最前線で戦う医療従事者への敬意を表し、「ブランドの芽が絶えぬよう、戦う勇気、続ける勇気」を少しでも皆様へ届けられることを願います。

次回、1月24日配信予定の第4回は “中小企業のブランディングツール” についてお届けします。
どうぞお楽しみに。

コロナ渦の「ブランド再構築やブランドの再定義」など、リ・ブランディングをお考えの皆様。
そして、「業態シフトやブランドシフト」など、新ブランドをお考えの皆様。
緊急事態宣言が解除された後も “新しい生活様式” を踏まえた早期の備えが必要です。
あめとつち株式会社ではブランディングの専門家として、皆様からのご相談を随時受け付けております。


Ame to Tsuchi, Inc. お問い合わせ Ame to Tsuchi, Inc. ブランディングプラン

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