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ブランディングとは未来を創造する手段

前回のタイムラインでは“リブランディング”と“ブランディング”の違いを比較しながらリブランディングを行う際の目的やポイントを重点的にお話ししました。
参考:“リブランディング”と“ブランディング”の違い
今回は“ブランディング”の手法や目的についてもう少し掘り下げてみたいと思います。

まず企業やブランドのブランディングには“コンセプト”が必要です。
ブランディングにおけるコンセプトとは、言い換えるとその商品やサービスにおける価値そのものとも言えます。
商品やサービスに設定されたコンセプトは、USP(商品やサービスに内在する他社とは違う強み)を元につくられます。
また、企業やブランドに設定されたコンセプトは、企業理念や経営理念を元につくられています。
そしてブランドのコンセプトはブランドスローガンといわれるキャッチコピーに凝縮されるケースも多くあります。
たとえば、資生堂であれば「 一瞬も 一生も 美しく 」で企業の信念を潔く訴求しています。
赤城乳業のスローガンは「あそびましょ。」 の一文にいつも遊び心を忘れない、企業のスタンスがわかります。
さらにブランドの価値とは、金銭や物理的なものに限らず「世の中に広く普及しているから安心して使える」「少数しか所有していない特別感」といった精神的な価値も含まれています。

そしてコンセプトを設定してからまずやらなければいけないのが“ターゲティング”です。
その商品やサービスを「誰に」使ってほしいのかをしっかりと精査して設定しなければいけません。
ターゲティングと商品・サービスの価値がズレてしまうと、ブランディングが難しくなってきます。
そこで、ターゲットとのズレを少なくするためにペルソナを用いてターゲティングを絞ることをお勧めします。
ペルソナとは、ブランドの商品やサービスを提供するにあたって最もニーズがあると考えられる理想の顧客像を探っていく手法です。
ブランドのターゲットは性別、年齢、職業、地域、家族構成、生活環境、経済環境などの様々な要素の組み合わせによって細かく分類されます。
商品やサービスを提供したときに、最もニーズがあり、喜んでもらえる人を追求した人物像がペルソナです。
このペルソナを参考にビジュアルのデザインやコピーの開発をすることで効果的なブランディングを行っていきます。

またブランディングにとって重要なのが“ポジショニング”です。
商品やサービスを、「誰に」「どのように」提供していくかによって市場のポジショニングが変わってきます。
そしてポジショニングが変わると、ブランドの立ち位置や顧客・ユーザーからのニーズも大きく変わります。
また、ターゲットとする顧客・ユーザーから「ブランドがどう見られているか?」を常に意識してイメージすることが大切です。
顧客・ユーザーから独自性のあるブランド価値を納得してもらい、認知訴求していくことができれば、市場におけるポジショニングがうまく機能し、競合ブランドとの差別化と優位性を築くことができるのです。

そして、ブランディングを考えるうえで、コンセプトと紐づいたイメージのデザインは重要です。
企業やブランドにおけるイメージのデザインとは、商品やサービスが提供するモノが何であるのかをわかりやすく、明快に伝えていくための旗印です。
参考:ブランド認知を加速するメインビジュアル
そのためには、企業やブランドが目指す理想像と実際に消費者が抱くブランドへのイメージとの間に、いま現在どのくらいのギャップがあるのかを確認し分析していくことが必要です。
「仮説をつくる → 検証 → 改善」のサイクルを循環させることが末長く愛されるブランドをつくるための重要なポイントになるのです。
言うなれば、“ブランディングとは少し先の未来を創造し続けていく行為”そのものと言えるのです。

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