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コロナと戦う、ブランド力(連載3/5)

このたびの新型コロナウィルスによる影響を受ける企業、特に中小企業が直面する経営危機に対して、ブランドの芽が絶えぬよう、
危機対応策をまとめたブランディングのレポートをここに公開します。

ブランドの危機対応策/その1
<終息後に待ち受ける「新世界」を想定しておく>
この短期間で世界各地の様子は一変してしまいました。そんな新型コロナウイルスが終息した後の世界を想定し、様々な準備をしておくことが大切です。

まず、過去の歴史からも有事の際には必ず経済が大きく動きます。そして、その際には生活者の行動や心理までも大きく変化します。このような変化の際には、ブランド戦略も柔軟に考え直す必要があるのです。

何故なら、この新型コロナウィルスが発生する前に機能していたモデル・ケースや、定めていたブランド・ビジョン、消費者向けプログラム、ターゲットの動きなど、今まで企業が想定していたようなモノ・コト・ヒトを「うまくコントロールすることで、望ましいブランドを実現していく」という考え方自体が、この有事によって変更せざるを得なくなる可能性が出てきたからです。 そして、経済がダメージを受けた際には物価も変動する可能性が高まりますし、物価が変動する際には消費者の賃金や消費行動も当然変わります。

◯ブランド戦略を立て直す際に気をつけるポイント
このウィルスによる影響は、殆どの市場がダメージを受けていますので、企業は終息後の巻き返しを狙いたいところです。
しかし、当然ながら多くの競合ブランドもそう思っていますので、新たな顧客獲得競争が始まり、どのブランドもあの手この手で、お客様の共感、参加、行動を引き出すための施策が必要になります。そのスピードも勝敗を分けるカギとなりますので、行き当たりばったりの対策ではなく、周到な準備や早めの準備が、その後の勝敗を分ける重要なポイントとなります。

そして、このような場合にはどうしても終息後のキャンペーンなど「外への発信」に力を入れたくなります。しかし、最も力を入れるべきポイントは、外へ向けたアウターブランディングではなく、「内部へ向けた」インナーブランディングが大切になります。このような有事の際にはブランドに関わるスタッフなど、内部から崩れてしまうケースを非常に多く見てきました。

企業の資金不足や家庭環境の変化など、様々な変化が想定されますので、優秀なスタッフの流出や人手不足が起きてしまっては元も子もない状態になってしまいますので、まずは終息前の期間でしっかりと内部統制を高めながら「終息後すぐに動ける環境づくり」インナーブランディングを考えてみてはいかがでしょうか。

働き方が大きく変わろうとしている今だからこそ、小さなブランドを支える経営者にも、変化に対応するための様々な知識やスピード、求心力などが必要となり、今までのブランド戦略よりも、多くのことが求められてくるのではないかと思います。この新たな時代へ向けて “ブランド側にも、進化が問われる” ときなのです。

また、このウイルスとの戦いでは、私どものような小さな会社といった「経済弱者や情報弱者」など、弱いものから先に巻き込まれてしまうのも現実です。私たちが行うブランディングでは「まず、自分ゴト」として捉え、考えることが基本となります。
自分ゴトとして、専門家として、小さなブランドをもつ中小企業の皆様へ戦う勇気・続ける勇気を少しでも届けられるよう願います。

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